ZEN LIFE

寺生活のあれやこれや。日々の暮らし

食品ロス?

www.msn.com急にここにきて食品ロスについての発言があるなんてなんとも不可解ではあります。

私が中国を旅したのは天安門事件直後の頃でしたが、あの頃の中国はまだまだ貧しく、

人々も純朴でおおらかでした。バックパッカーの我々に観光出来る場所も限られており、通貨も人民元ではなく兌換元だったのでこれを人民元に両替して使っていたわけです。確か、西安から成都へ移動し、更に成都から昆明へ鉄道で移動しましたが、それこそ文明社会からは程遠い、最悪の旅でした。車両は人で溢れ、当然貧乏旅行者の私らは席に座ることも出来ず、無賃乗車の中国人と共に通路で雑魚寝しながらの旅です。

途中、弁当売りが来るのですが、汚い発泡スチロールに乱雑に盛られた弁当は見た目もすさまじかったですが味も最悪で、さすがの中国人もみんな走る電車の窓からほとんど食べてない弁当を投げ捨てる姿が未だに目に焼き付いています。中には車窓から嘔吐してる人も居て、とても食品ロスなどという概念のかけらも見られませんでした。

あの風景を目撃した者として、国のトップが食品ロス削減などを掲げても、さて、16億人民はどのように感じているのか、はなはだ疑問です。

この日本ですら大変な量の食品ロスが出ている訳ですから、単純に計算しても日本の10倍以上のロスがあることになります。今更かの国がどのように頑張っても食品ロスは減りはしないでしょうし、また数字を誤魔化すのが関の山でありましょう。

 ちなみに2年ほど前から畑を始めたのですが、同時に堆肥場も作っています。

今年の夏の暑さですとかなり上質の堆肥が出来ましたが、半分以上は台所から出た野菜くずや卵の殻、お茶やコーヒーのガラを使っています。あとは雑草や木の葉などを使い、米ぬかを合わせて発酵した堆肥は栄養たっぷりです。お陰で生ごみは3分の1まで減少し、非常にエコロジーです。

 さて、中国という国全体が本当にエコロジーになれば温暖化はかなり抑制されるのかなと想像しております。