ベートーベン交響曲9番「合唱付」
アイリーン・ファーレル(ソプラノ)
ナン・メリマン(メゾ・ソプラノ)
ジャン・ピアース(テノール)
ノーマン・スコット( バス)
ロバート・ショウ合唱団
1952年3月31日4月1日、カーネギーホールで録音。LPでの録音よりもはるかに良い。ガチガチのRCAの録音という印象はなく、残響もあり、充分聴くに堪える。70年前の録音に贅沢をいうべきではない。
もっと古い録音を聴いてみたい。第一楽章から速すぎ。弦がついていけてない。艶やかな弦楽器を聴きたいのに置いてけぼりになってしまっている。第二楽章はちょうどいい感じのテンポなのでとても惜しい。第3楽章ももっとたっぷり聴きたい。終楽章の緊張感が素晴らしいだけに、1楽章、3楽章の違和感がどうにも残念でならない。
トスカニーニの晩年の演奏が概して速すぎのテンポなのは色々述べている方が居られるのでその方の記述を読んで頂きたいが、若いころの解釈をちゃんと聴いてみたいと思う。